むくみどころではないその生活が危ない!


普段の過ごし方をお聞きします

通勤通学で歩いていますか

仕事中にどのくらい歩きますか

また休日はいかがでしょうか

私も以前は健康保険組合から支給された歩数計をもらったばかりには、毎日、歩数をチェックしていました

カナダのトロント大学を中心とする研究グループの発表をお伝えします

アナルズ・オブ・インターナル・メディシン誌2015.1.20掲載

 

足のむくみ専門家として、研究を続け、お客様とお話をしていますと、生活習慣の大切さが身に沁みます

確かに、終日座りっぱなし、終日立ちっぱなしではふくらはぎはほとんど使えていません

でも、仕事を続ける以上は、仕事以外でふくらはぎを使うしかないですね

 

発表内容は、

座ったままでいる時間が長いほど、病気になりやすいようだ

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・座ったままの生活は危険度が1.24倍

 

・たとえ運動をしても健康に悪影響がでる

 

・座る時間を少なくする必要がある

 

研究グループは、過去の47件の論文を分析

座ったままでいる時間と、心臓や血管の病気、糖尿病、がんなどの病気、あらゆる死因を含めた死亡率、入院のリスクがどのように関連しているかを調べた

結果として、座ったままの時間と、あらゆる死因を含めた死亡率が関係していた。危険度は1.24倍になるという結果だ

さらに、心臓や血管の病気による死亡率(危険度は1.18倍、以下同じ)、心臓や血管の病気の発生率(1.14倍)、がんによる死亡率(1.17倍)、がんの発生率(1.13倍)、生活習慣を原因とした2型糖尿病の発生率(1.91倍)の危険度が高くなると分かった。統計学的にも意味のある差だった

長時間座りっぱなしの生活を送っていると、運動をしているかどうかにかかわらず、健康に悪影響は出ていた

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ただし、座ったままの時間との関連は、身体活動レベルが低いほど明確だった

座る時間は少なくし、生活を根本的に変えるのも良いかもしれない

文献情報

Biswas A et al. Sedentary Time and Its Association With Risk for Disease Incidence, Mortality, and Hospitalization in Adults: A Systematic Review and Meta-analysis.Ann Intern Med. 2015;162:123-32.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25599350